04/24の日記

22:42
コルダ:明日貴方に告白します。(月日/月誕)
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彼が留学して、早いことにもう4ヶ月上もたった。

何だかんだと忙しいみたいで、たまにコッチからメールするくらいしかお互い連絡は取ってない。
まぁそんな頻繁に連絡しあうような関係ではないのだけれど…




「もう桜も散っちゃったね…」

「あー、そうだな。…そういや、去年お前等ここで花見してたよな。」

「あれ?土浦君参加してなかったっけ?」

「そん時俺まだコンクールメンバーじゃなかったからな。」

「そうだったね…。」


まるでそんな日々が昨日のように思い出せる。
それでも、どうしたって月森君の顔が一番に思い浮かぶのは…


(あーあ…私も馬鹿だな…)



―――彼の事が好きだと気が付いたのは、彼が消えた後…




「はぁ…出来れば気がつきたくなんかなかった…。」

「…お前は酷い奴だよ。月森も大概酷かったが。」

「ごめんね?」

「別に。よく言う惚れたもん負けって事だろ?」

「…なんかかっこいいよ。やめてよ。振った事すっごい後悔してきた…。」

「ははは、心にもない事を!」


そう言って私の頭を優しく撫でてくれる土浦君。本当に、何で私はこの人を好きにならなかったのだろう。


「じゃ、まぁ適当にがんばれ!てかさっさと告って挫折しろ。もう一回俺が告白してやる。」

「振られるの前提!?でも後半とっても美味しい言葉が…」

「ははは、まぁ今度は俺の事振ってくれるなよ!」


(本当に…なんで私土浦君の事好きにならなかったのだろう…。)


…きっと、去っていく時の土浦君の苦しそうに笑う、その表情を見てたらもっとそう思ってたのだろうけど。




今日は4月24日。
こっそり調べた、彼の誕生日。


あっちの時間も考えて、朝早くに一通のメールを送ったのに、返事は無し。



『月森君。誕生日おめでとう!!
こっちで一緒に祝えないのが残念だよ〜。

…本当は、直接言えたらよかったけど。』



(〜〜〜っ!!やっぱり引かれたのかぁあぁぁあああああ!!!)

最後の一文は本気で最後まで迷ったけれど、思わず送ってしまった。
だって、これが私の本音。本当は直接、言いたい。



「……会いたい、なぁ…」




もっと早くこの気持ちに気がつけてたら、もしも彼が行く前にこの気持ちを伝えれえてたら。
そんなたらればが頭を過ぎて、流れる。
目の前の桜の木を見ながら、思い浮かぶのは彼の表情、声、音、温度…

遠くでチャイムの音が聞こえる、もう直ぐ午後の授業だ。
そう思って歩き出したとき、ポケットに入っていた携帯が振動しだした。

それを引っ張り出して、メールを開く。




『今、飛行機の中

そっちの時間で、明日の朝には着く。
急ですまない。話があるんだ


さっきのメール消すから、会ったときに内容を言ってくれ。



着いたら、一番に会いに行く。』







「っ、本当に、急だよね…っ!」


本当に急に、こんなにも私を期待させる。


ねぇ?月森君。
こんな期待させるようなメールを返してきたんだから、覚悟しててよね!






「日野…久しぶりだな。」
「月森君、久しぶり。誕生日おめでとう!」
「あぁ…ありがとう。それと、メールでも言ったが、話があるんだ。」
「うん。…私もね、月森君に言いたいことが、あるんだよ。」


(どっちが、先に言う?)






********
月森の出番少ない!
しかし香穂ちゃんに思われるとっても皆がねらってるポジションにいちゃう子。
しかし土浦がなんか不憫である。
あ、ちなみに土浦は既に玉砕している設定です。で時間軸は香穂ちゃんたちが3年生になった春ってことで。

そんなこんなで月森ハピバ!!!

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22:37
復活:君と俺だけのパーティー(山ツナ/山誕)
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本日4月24日。朝起きたら親父が超豪華な朝食を用意してくれてた。

一体なにごとかと俺は最初は分からなかったのだが、どうやら今日は俺の誕生日だったらしい。
まだまだ若くて青春真っ盛りなのに自分の誕生日を忘れていた事実は意外と俺を落ち込ませたのだが、それすらもどうでもいいかと思えるほど親父の力の入った朝食は美味しかった。

「しかしなんで朝なんだ?普通こういうのって夕飯じゃねぇの?」

「いやぁ、武の事だから去年みてーに友達にぱーてぃーなんてもん開いてもらうかもしれねぇな思ってね!去年はそれで夕飯豪華なの準備してた俺ぁ正直落ち込んだからなぁ!」

「そうだったのか…」


パーティーか…
そういや小僧の誕生日パーティーは結構盛大に行われていたな。まるでツナがついでのようだった。
そして俺は結局あまりツナを祝ってやれなかった。
そんな俺をツナは祝ってくれるのか?
それか去年の野球部のがあるのか…。どっちもあったら確実にツナ優先だな。悪いな野球部!


そして俺はまぁ昼までいつもどおりのまったりした休日をすごしていた。
誕生日だからといってそんな全ての時間が劇的なものな訳じゃない。そんなのだったら疲れる。

そして、昼。電話が掛かってきた。
出ればやっぱりツナだった。


『山本!今日暇?今からウチ遊びに来ない?』

「おう!ちょうど暇していたから直ぐ行くぜ!」

『じゃぁ待ってるね!』


たったそれだけでもツナの声で俺のテンションは上がる。
俺も正しく青春してんなー…好きな子の声だけで無駄に舞い上がっちまう。

「親父!ちょっとツナん家行って来るぜ!」

「おう、遊んで来い!」

きっと夕飯までおせわになっちゃうんだろう。ツナの母さんの料理はうめぇから楽しみだ。
そしてそんな事言わなくても察してくれる親父に感謝。



そしてツナん家に着けば、まあ予想してたけど、期待どおりの状態。
ケーキにこれまた豪華な食事。ツナとその他の笑顔(−獄寺の笑顔)

「誕生日おめでとう、山本!!」

「ありがとうな、ツナ!!」


それからツナや先輩や小僧、一応と言った感じで獄寺なんかもプレゼントをくれた。

けどツナから貰ったタオルだけが一際嬉しかった。ツナが俺のために考えてくれたのかと思うと、それだけで愛しさが溢れ出るようだった。




(俺って幸せ者…で、多分ばちあたり。)



皆に祝ってもらえて嬉しかったし、大勢でわいわい騒ぐのは好きだ。



ただ、今日は一段と、ツナが他の奴に笑いかけると苛ついた。


(なんで俺以外に笑ってんの。今日は俺がメインなのに。)

(何で俺以外の奴がツナに触ってんの。俺のがツナの事好きなのに。)


どろどろ、汚い、感情。
今日が誕生日だからって、余計にツナには特別扱いして欲しかったのかも知れない。



(「なぁ、ツナ。俺の事だけ、見ててくれねぇ?」)

(「俺、ツナの事が好きだ。ツナを独り占めしたい。」)



(なーんて、言えたらどれだけ楽か…)




そんなの言えばもうツナの傍の親友のポジションは手に入らない。
成功して恋人の座に着くか、振られて傍にいることすら出来なくなるか。
そんなハイリスクな賭けが出来るほど俺も大人じゃない。


それでも、いつか…


「山本!ロウソクの火つけるよー!」

「おう!」



未来のこの日、俺の耳に届く声が、君だけの声になる日がくればいい。






(別に、可能性が0なわけじゃないからな!)
(いつか、実現させてやるのな!)







*********
比較的白い山本さんのつもり。
皆とわいわい騒ぐのが楽しいお年頃。でもやっぱり特別な日は好きな子を独占したいんです。

きっと未来はいろいろ策をめぐらして結局かなえちゃうんでしょうね!なんたって山本!!

そんなこんなで山本ハピバ!!

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