05/16の日記

22:49
復活:逃亡先は闇(炎ツナ)
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※本誌ネタバレキャラ×ツナ。攻め病注意






「ねぇ、ツナ君、一緒に逃げちゃおうよ。」

継承式まであと5日。
そんな日の、紅葉さんとらうじさんも帰った後、エンマ君が言ったこの言葉は、ずっと言って欲しかった言葉なはずだった。


「でも、どうやって…?」


リボーンの目をだまして逃げるのは至難の業だ。
その上獄寺君たちはやる気満々に護衛をしていて、いわばオレは現在常にだれかに見られている状態だと言っても過言では無い。



「そんなのいいから、僕と一緒に来て。絶対、守ってあげる。」


いつもぼぞぼぞと、不安そうに話すエンマ君と同一人物とは思えないような意思のこもったその声に、安心するような状況なはずなのに……




―――“危険”だと、直感が訴えるのは何でだろう…




「で、でも。オレ一応今命狙われてる身だし、もしもの事があったらエンマ君を巻き込んじゃうよ!」

「大丈夫だよ。誰にも、見つけられない。大丈夫。信じて。」


そう言いながらぎゅ、とオレの服の袖を掴むエンマ君の瞳は…



濁ってた。




鳥肌が立った。可笑しいよ。
昼間なんか、オレがゆっくりして行ってって言ったときのあの嬉しそうな表情は?ナッツと戯れてる時のあの嬉しそうな瞳は?一体なんだったのか分からなくなりそうな程、何を考えているのか、分からない。読み取れない。


(でも、でも、エンマ君はオレの事逃がしてくれるって…っ!)


その言葉はオレには願ってもない言葉だったのだ。


だってオレは…



「マフィアになんか、されたくないでしょ?」

「っ!!も、もちろん!!」

「じゃぁ、僕を信じて。」





友達、でしょ?




(そうだよ。エンマ君は、友達だから。)


大丈夫。きっと気のせいだ。


そのままエンマ君に腕を引かれるままに足を進める。
母さんにはちょっとコンビニ行って来るって伝えて、家から普通に離れて。


その間も嫌な感じが抜けないこの感覚を無視して。


そしてエンマ君に連れてこられたのは並盛から少し離れた、黒曜とは反対方向の町の、普通のアパートの一室。


(後でエンマ君の家に泊まることになったって、電話入れよう。)


母さんの事だから喜んで承諾するのだろう。
そしてなんだかんだと理由をつけて継承式が終わる日まで帰らなければいい。


「ツナ君、オレンジジュースでよかった?」

「あ、うん!ありがとう。あと今日から5日間お世話になっちゃうけどよろしく。」

「…うん。」


ジュースを飲むエンマ君を見て、オレも目の前に出されたそれを喉に流し込む。


相変わらず嫌な予感が消えない。


コップ半分くらいまで飲んで、一度口を離す。




背中を勝手に冷たい汗が流れる。




「…そんなに怖がらなくても、大丈夫。ここ、ばれない様にカモフラージュしてるから。」

「そ…な、んだ…」



(あ、れ。呂律がまわら、ない…てか、眠……)



体が言う事を聞かない。
異常な眠気が襲ってくる。




嫌な予感で、いよいよ寒気までしてきた。




「ご、め…えんまく…ちょ、ねむ……」



(……あ、)





エンマ君が、笑っていた。




「眠って良いよ。どうせこれから一生ツナ君と僕は一緒なんだ。二人だけで、一緒。」




―――ツナ君の家族にも、マフィアにも、君は渡さないから。



「だから安心してね?」







(…あぁ、オレの超直感が教えてたのってこれか。)




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これからエンマ君はツナちゃんを監禁して自分の宝物として超かわいがるよ!性的な意味で^p^b
結構な間先生たちにも見つけれなくて、でも見つかりそうになるたびに何かしらエンマ君のパワー(今現在不明な何かを本誌に期待)でツナたん抱えて逃げちゃうよ!

ツナさんは最初は逃げようとするけど、きっとそのうち諦めちゃうだろうね!
まぁ外に出れないエンマ君以外に会えない以外はとっても自由に生活させてくれると思うよ!エンマ君は!


初炎ツナがまさかのヤンデレ監禁モノっていうのがこのサイトのダメなところだよね!知ってる!

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04:36
復活:この痛みは君のいた証(白ツナディノ)
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未来から帰ってきてから、見るようになった夢。





オレは笑ってるんだ。白蘭に勝ったから。


『そう。僕を殺して、綱吉君は笑ってるの♪』


オレは笑ってるんだ。泣きながら、笑ってるんだ。


『僕が消えて嬉しいの?それとも“人”を殺してしまって悲しいの?』




「白蘭を、殺さなくちゃいけなかったこの世界が、悲しいよ。」




オレは泣いてる。
笑ってるのに、泣いてる。

白蘭はそんなオレをまるで呆れたような、優しい笑みで見てるんだ。



『綱吉君は本当にお人よしだね。まぶしいったらないよ。』


『ごめんね。どうか、君に甘えさせて。』






―――ずっと、僕の事で苦しんで、生きて。





「…な、ツナ!!」

目の前には眉を下げて不安げな顔をするディーノさんの綺麗な顔。その後ろは見慣れたオレの部屋。
そういえば昨日からディーノさんがオレの家に泊まりに来てたっけ。



(…あぁ、目が、醒めたんだ……)



「ツナ大丈夫か?めちゃくちゃうなされてたぞ?」

「…はい。でも、これが、オレが彼に…してあげれる唯一、の事だから。」

「…?ツナ?」



瞳からこぼれるこの涙は、もう夢でしか会えない、彼だけに贈ろう。



「えへへ、ごめんなさい、ディーノさん。」


無理やり笑ったこの笑顔は、目の前の優しい兄弟子に送ろう。
でもその兄弟子はどうやらこの笑顔が不服のようだ。だってめちゃくちゃ辛そうな顔してる。なんでそんな顔するのだろうね。



(つらいのはディーノさんでも、オレでもないのに……)



だって、彼のやった事は許されないけれど、彼にとってはそれは必要で、そうすることで自分を保っていた、不安定な人。



「なぁ、ツナ。何かつらい事があるなら、話してくれねーか?」

「オレが、つらい事じゃないんですよ。それに、これは彼とオレの秘密の約束だから。」


リボーンの読心術を使ったって、読ませてやらない。
これは彼がくれた、最低に酷くて愛しくて暖かい、オレが生きる意味。



…ふわりと、体をすっぽりと暖かなディーノさんの腕に包まれた。



「辛くねぇのに、お前がそんなに泣くわけねーだろ…っ!」


ぎゅうぅ、と腕の力が強まる。少し痛いけど、オレの肩が暖かな液体で濡れているのに気が付いたら、何も言えなかった。


そっと、目の前のさらさらな金色を撫でる。


「ありがとうディーノさん。でも、泣かないで。そんな事しないで。」



オレの辛さが、少なくなっちゃう。





―――ずっと、僕の事で苦しんで、生きて。






(うん。うん。絶対、その言葉を守るよ。)










世界からオレが貴方を消してしまった。

謝っても謝っても許されないから…


せめて、貴方の事を思って、苦しみながら。





オレが、白蘭の事、覚えているから。








****************
白ツナ←ディノ風味。ツナさんが白蘭を消滅させた事をずっと心の中で苦しみでも残して生きてくれるといいなと思います。
世界から消えてしまっても、綱吉の中でずっといる。
白蘭さんならけっこうそれで幸せかも知れない。

そして未来の事を知らない現代ディーノさんは、ツナが何かを抱えてる事はわかっても、それを自分には決して話してくれないから悲しい。
自分を頼って欲しいのに、愛しのツナは別の人間を心に置いてんだぜ。しかも一生。
これは辛い。


まぁ白蘭さんが本誌でまた出てきてくれる事を結構本気で願ってるけどね!
あんな悲しい死に方で終わらせないぞ!てか死んだなんてまだ認めてないぞ!!

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