11/13の日記
18:36
コルダ:思春期少年、健全に!(加地誕)
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※とても残念で変態な加地君がデフォルメ。かっこいい加地は家出しました。
11月12日。今日は実は僕の誕生日だったりする。
そして半年前から付き合っている恋人の彼女と二人、僕の部屋で誕生日ケーキを食べていた。ちなみにこのケーキは彼女の手作りで、多少不恰好ながらも味はおいしい。
そして2人でケーキを完食したあと、彼女はおもむろにケーキ箱を結んでいたピンクのリボンを自分の首に巻いてこう言ったのだ。
「加地くん…もうひとつ、プレゼントあるんだけど…」
【思春期少年、健全に!】
「え…?」
「よかったら…、貰ってくれる?」
―――なんたるエロ展開!
いや、地上に舞い降りた天使(つまりは香穂さん、つまり僕の彼女)に誓って僕はエロしか脳に無い様な本能のみの生物ではないのだけれども、しかしこれ、明らかに「私がプレゼントだよ(ハート)」な流れだよね?
僕がプレゼントをまずはリボンから開けていって、白磁の陶器にピンクの飾りがついている美しいプレゼントを僕がいただきます!ってあれだよね!?
そして僕へのプレゼントは僕に食べられて白磁から薄ピンクに身体を染めて、甘く淫猥な声で「あおいくん…」な〜んて……
(据え膳?据え膳が今目の前に?食わぬは男の恥ですよね!?)
「も、もちろん、おいしくいただきます!!」
息が荒い、はぁ、はぁ、なんだこの高揚感。いや、過去に数回いただいたけど、エロ思考まっさかりな時期である僕には全然足りるわけもなく、それこそ彼女を写真、彼女が使った僕のハンカチ(勿論その後から洗濯なんてしない。厳重に保管している。)、彼女が捨てる直前でGETした彼女の使用済みストローに本当に助けらられながら日夜彼女の裸体を、手触りを、妄想し想像し自分を慰めている。
しかしそれはあくまで彼女の代用品。彼女ではないのだ。
それが、今まで僕から頼み込み尚且つ彼女が受け入れてくれたときでないと実行不可能な愛の営みが今!彼女の方から持ちかけてくれている!
息があらくなり、興奮しても仕方がない状況だろう。あああ可愛いよ僕の天使!愛してるよ僕の香穂子!
「おいしく…?は、残念ながらないけど…よかったら…使って?」
そう照れながら(ああもう本当にかわいいな僕の香穂さん!)さしだしてきたのは、片方の端のあたりが少しだけ歪なマフラーだった。あきらかに手編みだろう。
「う、わぁ…!え、これ僕に!?ありがとう!!」
「えへへ、もう寒くなってきたから、使えるかなって思って。」
にっこり、純粋すぎて綺麗すぎてまるで僕が汚い人間であるかのような思いを受けるほど綺麗にわらった彼女はすごくかわいいけど…
(…単純にプレゼントだった…)
落胆なんかしていない。いや、本当にしてないってば!!!
そう、この清純な彼女の清純さが守られたと思えばむしろ僕の思考がたんなる餓鬼の妄想ですんだ事をよろこんでいるよ!だ、だから落ち込んでないって!!!
落ち込んでたら彼女の前で僕は今笑ってないだろう!でも僕はこのちょっと不器用な彼女ががんばって編んだのがよくわかるこのマフラーにこれから日常的に首に抱きつ…温めてもらえるかと思うとそれだけで至高の喜びなんだ!見てみるがいい今の僕のだらしない笑顔…あ、やっぱ恥ずかしいから見ないで下さい。
…しかし、ここでひとつ疑問が。
「ねぇ、ところで、なんで首にリボン巻いたの?」
そう、僕がここまで暴走した諸悪(いや、悪ではないけどね)の根源である彼女の行動についてだ。
まぁ今冷静になった僕が予想するとすればきっと天羽さんあたりが「こうすれば加地くん喜ぶよ!」なんて天然天使な香穂さんに入れ知恵したのだろう。毎度彼女は本当にすばらしい働きをしてくれるよね。
「え!?…あ、えっと…」
「その…わ、私自身も、プレゼント…って、意味で……」
「…!!!!」
ああ、神様天使さま香穂子さま!
すばらしい誕生日プレゼントをありがとうございます!
「なら、遠慮なく、いただきます。」
僕がそう言えば、香穂さんは思いっきり顔を赤くして、それでも僕に抱きついてきた。
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遅刻ものである私に言い訳なんて資格なんてないんですよね分かります。
とりあえずかっこいい加地好きな方には踏まれても文句ありません。
「…って夢を見たんだ!」
ってオチにしなかっただけ私、耐えたよ!
…私は加地君に殺されるべき。
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