01/01の日記

23:45
恋愛:奇麗な独占欲に身を任せて(椿かの)
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※まさかの年越しネタ







今年一年は必死にアピールしたつもりだ。

だけどあいつは鈍感でおこちゃまで、なんであれで気が付かないのか不思議なほどで、正直少し落ち込みもしたが…それでもあいつの側に居ることをやめるなんて出来ないんだ。



必死に自分らしさとかプライドとかを捨てて努力したこの年の終わりは、せめてのご褒美にあいつの笑顔を見てすごしたいと思うんだ。




【恋愛:奇麗な独占欲に身を任せて】




「なぁ、苗床。今年の年越しはいつものメンバーで過ごさないか?」

「それって桃ちゃんと夏草君と?」

「で、オレと苗床。」

「い、行く!!」


目をキラキラさせて、いそいそと携帯でメールを打っている。きっと家族に打っているんだろう。
その嬉しそうな背中を見てると、提案してよかったなと思う。どうせ苗床は正月は家族と過ごすなんて事考えてたんだろうけど、花井に関してはもう苗床やオレたちと過ごす気満々だった。仲がいいくせに花井と苗床の意思疎通はいまいち取れてない。


「…よし!椿くん、家族からの了承とれたよ!で、どうやって過ごすの?」

「ベターに神社とかって案が(夏草と花井から)上がってたけど寒いのやだからもうカラオケとかでよくね?」

「私も寒いのは嫌だから正直室内のが助かるね。」

「だろ?だからカラオケ予約いれといたから。31日の夜8時からだから、それまでに現地集合でいいだろ?」

「うん!わかった!」


話が終わった時に丁度先生が教室に入ってきて、今から終了式だと言ってみんなが教室をぞろぞろと出て行くのに習ってオレと苗床も教室を出る。
後姿がもう楽しみって言ってる苗床に思わず抱きついた。

「あーあったけぇ。」

「私は椿君のカイロじゃないよ。あと重い!」

ぐちぐち言う苗床の言葉を無視して、そのまま抱きしめ続ける。



…精一杯の愛しさを、腕の力に込めて。






「かほちゃーん!みんな、お待たせ!」

「ももちゃん!」

「よーし、これでみんな揃ったな!じゃぁ寒いし入るか!」


大晦日。4人でカラオケに入って、中でケーキを食べたり歌ったり騒いで時間を過ごしてるとすぐにもうあと少しで年越しって時間になった。



「今年もあと10分だなぁ…」

「なんだかんだといろいろあったねぇ…」


花井と夏草は完全に物思いに耽っている。


「ごめん、私年越し前にちょっとトイレ行っとくね。」

「じゃぁオレも行く。」

「「いってらっしゃーい。」」


苗床と2人で部屋を出ると、部屋の中に比べて少し寒い。


「本当に今年はいろいろあったねぇ…」

「…まぁな。」



「…なんだか、今年の思い出の殆どは椿君と一緒だね。」



ふひひ、って笑う、苗床。




「…苗床。」

「え?…っわ!?」



(ああもうこいつは本当に…っ!)



大好きなんだ。生まれて初めて好きになったんだ。




「苗床、年変わるまで、このままでいようか。」




本気で、このまま離したくないと思った。






「…ばっかじゃなかろうか!」

抱きしめている苗床のいつもの台詞を聞きながら、それでも抵抗をしない苗床の身体をそのまま抱きしめ続けた。



そのおかげで、苗床の赤くなった顔を見損ねた事を、オレはしらない。






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今年初更新がまさかの別ジャンル。
さすがよろずである。なんて言ってみる。

椿君のやる気が怖くてはぁはぁします^p^
いいぞもっとやれ!

…そのうち桃かのとか書きそうで怖いけど^^


とにもかくにもあけおめです!
こんな感じでまた適当に書いていきます!よろしくお願いします!

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