06/02の日記

01:24
青祓:拝啓“   ”へ。オレは元気にしています。(雪+燐?)
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暗い話。意味不明な話。燐の心が壊れてる話。

です。ご注意。























身体にまとわり付く気持ち悪く表現できないような感触。
熱を感じない青い炎。
目から、鼻から、手から、血を流す“   ”の顔をした悪魔。

そして、胸からも、赤が広がって…



『俺の息子だ』



『返してもらおうか』





…ムショウに、“   ”に会いたくなった。



【拝啓“   ”へ。オレは元気にしています。】



「おはよー奥村くん」

「お、おぉ…」


オレがサタンの子供だとばれて、みんなとギクシャクして、オレはあと半年でエクソシストにならなくちゃいけなくて、雪男とも全然最近話せてなくて、てか雪男はいなくて。

そんな中で、出雲はオレを怖がらないでいてくれた。志摩が普通に話しかけてきてくれた。仲直りできた。それがすっげー嬉しくて嬉しくて。
だから子猫丸とも仲直りしたくて話しかけて…つまり、オレがすべきは修行する事だってことだ。
いろいろ考えるのは得意じゃないし、てか苦手だ。

オレは前に進むしかないんだ。

止まったらオレは殺されるしかない。オレは死なない。絶対死ねない。
“   ”が命がけで守ってくれた命を、オレは…






…勝呂が、実の父親に向かって酷いことを言ってた。

オレは知ってるんだ。そんなこと言ったら絶対後悔するってこと。
それを取り消したくても、「嘘だかんな!」って言いたくても言えなくなることをオレは知ってるんだ。


『燐』


ああ、今、すっげー“   ”に会いたい。







…目が覚めたら檻の中だった。
シュラが外にいた。
なんでここにいるのが“   ”じゃないんだろう、ってすっげーがっかりした。

足音が聞こえる。“   ”かな。

…あ、違った、雪男だ。なーんだ。
そんでまた嫌味だよ。ったく、一体誰に似たんだか。“   ”でもそんなにネチネチ言ってなかったぞ。


「…なぁ、それより雪男。オレ、“   ”に話があるんだ。」

「え…?」

「燐?オマエ何言ってるんだ?」

「オレ前“   ”に酷いこと言っちまってよ。勝呂の言葉聞いて思い出した。オレ、まだその事謝れてねーんだ。だから、“   ”に会って、謝りたい。出来ればすぐに。」

「兄さん、まって…」

「なぁ雪男、“   ”、今どこにいるか知ってるか?」

「…っ兄さん!!!」

「雪男、どけ!」


――ガッ…








…目が覚めたら檻の中だった。
シュラが外にいた。
雪男もシュラの横にいた。

「燐、大丈夫か?」

「なんとか。…まだ身体は動かねーけど。」


「兄さん、本当に大丈夫?」

「は?どうした雪男。」

「どうしたって…あれ?覚えてる?さっきの事。」

「あー勝呂の事か?覚えてるよ。かっこいい奴だと思ってたのに…。」

「何て言ってたの?」

「……オレが、最期にジジイに言っちまった事。」

「…そっか。」




今、兄さんの頭の中では確かに父さんは死んだとちゃんと認識していた。
いつもどおり。いつもどおりの馬鹿みたいに前向きな兄さんが目の前にいた。


―――さっきの、まるで人形のような瞳をした兄さんは、もう消えていた。


(僕が思ってるよりもずっと、兄さんの心の傷は、深いものなんじゃないか?)



さっきの兄さんの瞳が、僕が駆けつけた時の、息を引き取っていた時の父さんに被った。








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アニメと原作の設定が少しごちゃまぜになっています。
6巻の燐が牢屋に入れられるあたりの時系列で考えてください。ちなみにコミックが今手元にないので原作の台詞は記憶のみです。アバウトです。

補足しないと分からないから補足すると、燐は自分のトラウマというか…心の傷に気が付いていません。でも気が付いたら本当にまともでいられないから無意識に閉じ込めてる。けど勝呂の言葉が引き金で少しでてきちゃった話です。
無自覚でずっとしまってたから誰も気が付かないで、燐も治せないでいた。

…目の前で“父さん”が自分のために、自分の所為で死んだのに、心の傷がそんな簡単に消えるわけがなかった。

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