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詩1 NEW!
思ってもない事を。
公然の嘘
こうなればお手の物さ
捨て去るのも時間の問題
貴女のその優しさは全て
貴女の為にあるのか。
だとしたらどうしよう。
嘘くらい人間じゃなくても吐くさ
だからってあからさまな虚言。
どうせなら巧くやってくれ
何か綻び始めてるのに気づいてる?
同じ事してたって自覚と意識の有無は雲と泥の差
私はそれを危惧してる
貴女のその優しさは全て
貴女の為にあるのか。
だとしても何も言えない。


病める日
貴方が病んだ日には二人
手を繋いで森に行って
一緒に煙る雨を眺めた
なんで怒らないのって首を傾げてたね

演じる内麻痺して現実に
我儘を許す自分に慣れていた
別に構わないけれど
「風邪は大丈夫?」
尋ねる貴方はもう次の会話を考えている
一行の心配ならしてくれなくていいから
目だけは見て欲しい



貴女が病んだ日には二人
一から十迄話を聴いて
見たい物だけ箱から出した
怒ってもいいのにって袖を摘んでたね

もう知っているでしょう?
大丈夫此方は安静
寧ろ嬉しいけれど
「なんだか疲れてる?」
尋ねる貴女はもう
人の群れの方を向いている
答えながら願う
目だけは逸らさないで欲しい


鈍い私だけど
貴方達が信号を送ってくれるならその日は独りにしたくない

でも私が病む日には
きっと貴方達はいない



「私だって泣きたい日もある」
『嫌だ、耐えられない』

どうして伝わらないの
或の夜彼女は口走った

『有難う、貴女も辛い時は何時でも』
科白染みても嬉しくて
或る日怖々示した弱さ

「今日は理由もなく寂しくて。何故か人の目が気になる。うまく喋れない。そして億劫なの」

白昼に彼女は口走った

『そんなの貴女らしくない』

よく分かった
分かって了った
もう此の話は終わりなんでしょう?

気丈に振る舞い過ぎたのかな
君は強いから大丈夫と
見えない振りされるのは何故

別に助けて欲しかった訳じゃない
認めて欲しかっただけなのに
血の繋がりがないと駄目なのかな
そんな結論は嫌なのに


一人にしないでって泣くくらいならどうして
重くてごめんねって謝るくらいならどうして
私が病むのを否定するの

消沈に付き合う夜
元気になったら外へ飛び出して
貴方達はまた孤独になって
そして電話が鳴るのかな
違う、そんな事怒る理由にならないってば

甘えてごめんって塞ぐくらいなら
落ち着いたって
もう大丈夫だって笑ってくれるなら
一瞬でも必要なら


機械じゃない私に
面倒臭そうな顔しないで





病める日
きっと私は一人
死にはしない
狂いもしない
安静に私は一人
浄化を試みるだけの日



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