短編2

□相合い傘の魔法
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「……雨、」


今日は珍しく練習が休みで暇だったし一人で買い物に来てた。色々見ながらぶらぶらしてそろそろ帰ろっかなーなんて思って外に出たらまさかの土砂降り。天気予報のお姉さん今日は一日快晴ですって言ってたのに、そりゃないよ…!


「傘、買って帰るかぁ」


こっから傘が売ってそうな店までは結構距離があって、確実に濡れる。でも駅まで濡れて帰るよりはいっかな、と思ってオレは走りだそうとした。…その時。


『あれ、水谷?』


聞き覚えのある声が聞こえて振り返ったらそこにはクラスメートの女子がいた。うちは私服校だけど彼女はいつも制服で来てるから私服だといつもと違う雰囲気一瞬わからなかったけど。


「あれ、偶然。何してんの?」

『買い物してたの。水谷は?』

「オレもだよー」

『今日部活休みだったの?』

「うん!」

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