短編2

□シャッター
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日曜日の夜。友達と遊んでて、でも明日は学校だからそろそろ帰ろっかってことになって駅でわかれて、私は家に帰るために一人電車に乗った。いつもなら帰宅ラッシュで満員の電車も日曜日の遅めの時間ということもあり比較的空いていて、私は空いていた席に腰を降ろした。

地元の駅まではまだまだかかるので目をつむり電車の揺れに身を任せる。朝からはしゃいだせいもあって疲労感からすぐにうとうとと睡魔が襲ってきた。寝る前のこの瞬間ってすごく幸せだと私は思う。あと少、し…。


「ギリギリセーフっ!」

「田島、騒ぐな!迷惑だろっ!」


その時だった。急にそんな声が聞こえてきて、車内にドタバタと騒がしい音が響き渡る。なんだろう、と思い眠たい目を開けてそちらを見ると日曜日なのにエナメルばっくを肩にかけた制服姿の男の子の集団が目に入った。

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