無双夢小説
□さだめ
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「うちに触らんといてよー!」
「最悪の展開…遠呂智様、どうしよう…。」
見事に私達は敗北した。…原因は私。油断したすきに捕らえらえてしまった。
言い訳は"太公望さんが砦に攻めてきたから"
ずっと気になって、戦意なんてなかった。敵ってことすら忘れてた位に。
『あーあ。私ってば本当に馬鹿だね…ごめんね?妲己ちゃん、卑弥呼ちゃん。』
「…輝かしい仲だな?お前らにそんな感情があるとは思わなかった。」
ククッ、
そう笑った太公望さんに見惚れたのは言うまでもない。
心では"敵"とか"好きになっちゃだめ"とか、そんな考えはあるけど。
太公望さんをみると矛盾しちゃうから。
『太公望さん。私貴方のこと、スキ。』
「なに言ってんのよ…!あんたこの状況わかってんの?」
『少なくとも、私にだってスキって感情はあるんだよ。…それが敵の貴方だとしても。』
太公望さんは少し驚いた顔つきだったけど、溜め息を一つついて再び笑って見せた。
「…覚えておこう。本当に不思議な女だな。」
監車の中で妲己ちゃんや卑弥呼ちゃんは凄く怒ってたけど、太公望さんと話せたし。
…この想い、伝えられてよかった。
(もう悔いなんてない。)
過去拍手文
太公望×妖魔ヒロインって結構すきな部類かもしれん(笑)