オリジナル長編小説

□二章
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〔ガオラキアの森〕


少女「ここは…ガオラキアの森」


俺はここで重大な過ちに気付いた
そもそも記憶がないのだからここがどこであるのかなど地名を聞いただけで分かる筈がないのだ…

ははは〜俺ってバカだぁ〜


少女「と言っても記憶がないのだから地名を聞いたところでここがどこかなんて分からないでしょうけど…」


す、鋭いな…


少女「ここは凶暴な魔物が多く生息する危険な森…
脱出するには協力し合うのが得策だと思うのだけれど…どう?」

少年「えっ!?」


俺は女の子からの突然の提案に驚いた


少女「駄目…かしら?」


すると女の子は不安そうに尋ねて来た


少年「そ…そんな事ない!
むしろこっちから頼みたいくらいだ!」


その表情があまりにも不安そうだったので俺はすぐにそう言った

それに記憶がない俺が案内なしでこの森を脱出するってのが大変そうだからってのもあるけど…


少女「良かった…
私の名前はエイナ・マシュロー
あなたは…自分の名前分かる?」

少年「いや…」


俺がそう言うとエイナって子は安心したような表情になりそう言った

俺はとりあえず否定の返事をしておいた


エイナ「そうよね…
荷物とかは調べた?
もしかすると名前が書いてあるものとかあるかもしれないわよ?」


少年はエイナの提案通り荷物を調べてみた
だが、俺の名前を示すものは存在しなかった


少年「ないみたいだな…」

エイナ「そうね…」


俺とエイナは深い溜め息をついた
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