オリジナル長編小説

□二章
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エイナ「でも全く手掛かりなしという訳でもないわ」

少年「ど、どういう事だ?」


沈黙の中…エイナは突然そう言った

俺はどういう事なのか答えを促した

すると…


エイナ「あなたの服装ってとても変わってるの
おそらくどこかの民族衣裳とかだと思うからそれが分かれば…」

少年「故郷が分かって名前も分かるかもしれない!
って事か!?」

エイナ「ええ
それに装備品も変わってるわね…」

少年「そ、そうなのか?
確かに細長い剣と大きい剣の両方持ってるのは何か不思議な感じがするけど…」

エイナ「そういう意味じゃなくて…
デザインが変わってるのよ
もしかしたらその装備品も何かの手掛かりになるかも…」


俺とエイナがそんな風に話しをしていると急に大きな音がした


???「ガルルルルルル!!!」

エイナ「魔物!!」

少年「ま、魔物!!?」


俺はかなり驚き大声を上げた


エイナ「そんなに驚かなくても…
この魔物はそれ程凶暴ではないから大丈夫よ」


俺は気を持ち直して魔物を観察して見た


四つ脚の魔物は鋭い牙と爪を持ってはいるがサイズが小さいせいか確かにそれ程強そうではない

ちなみにこれは後で知った事なのだがこの魔物は「ウルフ」というらしい


少年「た、確かに…
よし!じゃあこの魔物は俺が倒してやる!!」

エイナ「え!!?
ちょっと待って!!」


俺は右腰に装備されている大剣と細身の剣を見た
そして迷わず左手で大剣を構え魔物へ向かって走り出した
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