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□こいこがれる
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やさしく優しく

ぐずり、とした痛み
其処に這う熱は絡み付く様


どくり、
溢れる血で口元を染め

恍惚の笑みを浮かべる



「キレイですよ、晋助さん」



後ろ手に括られたまま


高杉の傷口を
喰らう様に嘗める新八を



愛おしく思う



もっとお前ェの中を獣を
俺に魅せてくれ



焦点すら振れる痛みに
躰の中心が硬くなる



とろとろ、と自分の中
蠢動する粘膜と指先



にぃっ、と歪んだ三日月



口元にダラシナク滴れる雫
それを拭う紅い舌




ぎりぎり、と音をたて

ばらり、
崩れそうな四肢を動かす


欲に塗れたふたつの肉塊




「ククッ…早く来い…」
「内蔵まで喰ってやる」



射る様な瞳は
清い光を放ち


狂気など微塵も感じさせず

けれど、躰温が劣情が
悪趣味に俺を焦がす



嗚呼…、
皮膚が沸騰しそうだ



もどかしく繋がれば


自分に飲み込まれる新八の凶器に


ぞくり、



肉片を削る様な
愛撫と舌使い




穢したい
愛したい





けれど、

どんなに堕ちようが
思う様にはならない







КΦNЕС


だから焦がれる



.

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