山田花子ものがたり

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ホグワーツレイブンクロー二年生 山田花子
成績優秀、眉目秀麗、スポーツ万能
そんな彼女の唯一の欠点は

貧乏なことである。

山田花子ものがたり 新学期に入るよ 二巻2話

新入生達は、ほとんどの者が緊張していた。
駅まで迎えに来ていた大男にも驚いたし、目の前にいる厳しそうな先生にも緊張を強いられる。
そして何より、これから学校生活を送っていくための寮を決めるのだ。
新入生達は自分が望む寮に入れるように祈りながら大広間への扉をくぐった。


数千ものろうそくに照らされた室内。
そのなかで、左から二番目のテーブル、何色と何色で分けられたおそらくレイブンクローと思われる席にその人は座っていた。
髪の色は茶色。その長さは肩にかかる程度だが、艶っぽく輝いている。
目の色は黒色。瞬きをするたびに零れ落ちる光にくぎ付けになる。
唇の色は赤色。濡れたように輝く唇は
肌の色は黄色。しかし、瞬間には白と思うほどその色は透き通っている。
今までに見たことのない、物語の中からお姫様が抜け出してきたような少女がそこで新入生達を迎えていた。

誰もが目を奪われた。
思わず足を止めてしまい、後ろから押された者もいる。

誰もが強く組み分け帽子に願った。
「ぼく(私)をレイブンクローにしてください」

レイブンクローは若干例年よりも多く新入生が入ってきたようです。




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