山田花子ものがたり

□2-3
1ページ/4ページ


ホグワーツレイブンクロー二年生 山田花子
成績優秀、眉目秀麗、スポーツ万能
そんな彼女の唯一の欠点は

貧乏なことである。

山田花子ものがたり 第三話です

フクロウ小屋にて

バサッバサッと大きな羽音をたてて、一羽のシマフクロウがフクロウ小屋へと降り立った。
先ほどまで日本への往復を行ってきた花子のフクロウ、名前はまだない。
疲れきった様子で水を少々のみ定められた場所へと行き、与えられた休息をとる。




翌日、彼の周囲には数羽のフクロウが集まり談話を行っていた。
彼らは周りからこう呼ばれている。
「山田家被害者の会」と。


「オレさあ、たぶんこの中で最初に山田家に行ったんだよね。入学案内書を持って。
いや、本気で死ぬかと思ったわ。あの家族がオレを見る目って、完全にハンターのものだよな」
「私、ハロウィンのときに荷物を運んだの。恐かったわ。中からガサゴソ音がしているのよ。
山田家についたらついたで撃ち落されかけるし。もう二度といきたくないわ」
「そうだよな、花子って相当可愛いんだけど……。彼女がここにくるたび選ばれやしないか本当にびくびくしていたんだよ」

「「「というわけで」」」

山田花子に飼われてくれて本当にありがとう
     by フクロウ一同

フクロウ(仮称)は泣きたくなった。




次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ