山田花子ものがたり

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山田花子ものがたり

今年のクリスマスはスージーの家で過ごしました。
ホグワーツの規模には当然劣るものの、外国のクリスマスは料理がすごいです。
プレゼントは去年よりたくさんありましたけど、相変わらず匿名のものが多くてお返しが出来ません。
それはしょうがないのでその他の人へのお返しにはお兄ちゃんに習ったカルメ焼きを贈りたいと思います。
スージーはさっきお使いを頼まれて出て行ったので、帰ってきたら魔法界のコンロの使い方を教わるつもりです。
待っている間に贈る相手のリストを作っておこうかな。

「ただいま。花子、これ知り合いよね」
「お、久しぶりだな花子。大きくなったな」

ちょうど帰ってきたスージーが連れていたのは、懐かしい人物。
にっこりと笑ってひらひらと手を振る姿はまぎれもなく…。

「お父さん」
「遊びに来ちゃった」

てへと可愛らしく笑うのは山田和夫、もうじき30歳。
私たち山田家の大黒柱です。
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