いつか

□第三話
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そこには何もなかった。
色も匂いも音さえも。
ありとあらゆるものが『無』い世界であいつは笑っていた。



・・・・・・なんだか寝覚めが悪い。
しょーもないような重要なような夢を見ていた気がするのだけどどうも私は夢を覚えるのが苦手なのだ。

ま、いっか。
気を取り直して起き上がり身支度を整えることにする。
ベッドから起き上がりようやく気がつく。
ここ私の部屋じゃないじゃん。
続けざまに昨日の出来事が思い出される。
あ、そういえばここ異世界だった。

そのことに関してはとりあえず諦めているため朝食を取る。
昨夜出したグルメテーブルかけがまだ残っているため「ご飯と味噌汁」と注文する。
あっという間に現れるほかほかご飯とあったか味噌汁。
私は朝食は断然和食派だ。
あ、漬物忘れた。まあいいか。
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