とりかえばや
□No.5
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そういえば言ってなかった気もするが、俺はなんとなく動物やら虫やらの言っていることが分かったりする。
そして、小さいときから町中の声に耳を傾けていたら、動物達のご意見番的な存在になっていた。
というわけでその日、並盛と黒曜の境にあるその家はいつになく賑わっていた。
主なメンバーはカラス、カブトムシ、犬、ネコ。
手っ取り早く言ってしまえばとうとう来たのだ、あの「毒サソリ」が。
そして、早々にカラスを数羽撃破したビアンキに恐れをなした動物や虫が家を避難所として頼ってきたのだ。
「あー、弟さんが亡くなっちゃたのか。後で弔ってやるからそんな悲痛な声出すなって」
落ち込んでいるカラスを慰めながらツナの家の近くへ近づくことを禁止する。
あと、しばらくの間学校へも。
言われなくたって近づこうとは思わないだろうが。
カブトムシはさっきリボーンのところへ行ってビアンキのことを伝えてきたらしい。
よし、当分近づかなくていいかな。
動物たちや虫は住処が沢田家周辺のやつらを除いて帰ってもった。
正直、あの数は近所迷惑だ。
えーっと、明日の予習も済ませたし今日はさっさと寝るか。