花、咲く
□五輪目
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何なのかしらいったい。
今日は朝起きてからずっとなんとなく居心地の悪い思いをしている。
だって、なんだかみんなが異様なまでに優しいし親切。
今だって能力別クラスについてやたら丁寧に教えてくれた。
「へえ、それじゃあ私は『特別能力系』ってことになるのね。あれ、ひょっとしてA組もいっしょかしら」
「そうだよ、初等部中等部での合同授業だもの」
頭をひとつにくくった可愛らしい女の子が教えてくれる。
彼女は瞬間移動のアリスで潜在能力系らしい。
「ありがとう。それじゃあ私は花乃子と一緒に行くことにするわ」
「いえいえ。花乃子ちゃんってたまにここに遊びにきている子だよね。あの子かわいいよね」
「そう？ありがとう」
花乃子のことを誉められるのは自分のことを言われるよりもずっと嬉しい。
どうやら同じ特力系らしい蜜柑ちゃんの姿を探したが彼女は未だに能力別クラスの仕組みに悩んでいるみたいなので蛍ちゃんに言伝をし置いていくことにする。