山田花子ものがたり

□2-6
3ページ/3ページ


後日、御村が聞いてみました

「お前の妹ってさ」
「ああ、花子のこと。2年前からイギリスの魔法学校に留学してるんだ」

聞き間違いだろうか。
今"魔法”学校と言わなかったか、この目の前の男は。

「えっと確か、『ホグワーツ魔法学校』だったかな。食事はついてくるし連絡手段がフクロウ便でお金かからないし最高だよ!」
「そうか、じゃあオレはこれで」
「おう、またな」

トコトコトコ
いろいろと言いたいことはあったが顔に出さずに歩く。
目に止まった公園は以前も来たことあるものだったがしかたがない。
真っ先にトイレへと向かい人目につかないよう鍵をかける。

バタン
ぶあっはははっははは
あっはっははははは


「それにしてもイギリスに留学か。帰国子女。何かいい響きだな」
「ああそうだな」

何も知らずにのん気に言う友人に笑いをこらえながら返事をする。
魔法少女というのも中々いい響きじゃないか。
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ