とりかえばや

□No.4
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音の発生源であろう場所へつくと、未だ愕然とした表情のツナと仲良さげな獄寺、山本両名の姿があった。
周りの器物破損は見なかったことにする。
うん、俺は何見なかった。
自己暗示が完了してから声をかける。

「ツナ」
「い、委員長!?」

こちらの接近に全く気がついてなかったのかひどく驚いた表情で振り返られた。
姿を認めるやいなや必死になって言い訳を始める。

「あ、あの委員長。これはそのマフィアごっこで、山本の試験で(って、全然言い訳になってないよオレー!!)」
「あー、うん。なんとなく察せられるからみなまで言わずともいいよ」
「そうだぞ。だめツナはさっさと片付けでもしていろ」

リボーンを見た途端ものすごくおもしろい顔になるツナ。
そしてそのまま大慌てで周囲の片付けを始めた。

「で、結局何してたんだ」
「入ファミリー試験だぞ。お前もするか」

カチャリと銃の音がするのを無視して窓から校舎の中へと入る。

「遠慮する。あの三人にある程度の片づけが終わったら理科準備室集合って伝えといて」

根津先生の後任がまだいないため比較的自由に使える教室なのだ。
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