とりかえばや

□No.4
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さて、数十分後理科準備室に集合。
さっさと帰ろうとしていた二人をツナがひっぱて来た。
これからもその調子で頼むよ。

「で、お前は誰だ」
「あ、そっからか。俺は倉沢巧。1Aの委員長をしている。お前が転校してきたときはちょうど休んでたんだよな」

そう言って差し出したては当然握られることはなくそのままぶらぶらさせてから元に戻す。
獄寺は思い当たることがあったようでああ、あのとか言っている。
むしろツナが委員長と獄寺君って接点あったのー!とか驚いてるようだ。

「じゃあ簡単な問題を一つ。学校の修理費ってどっからくると思う」
「え、学校のお金で払ってもらえるんじゃないの?」
「まあ、過失がなかったりする場合はそうだけど。今回みたいな場合は普通に壊したやつへ請求」
「え」
「今回は被害の規模的に保険出そうだから平気だろうけど、これ以上やたらそのうち本気で請求くるよ」
「それって、オレにも?」
「たぶん」

獄寺を見るとプルプルと震えている。

「し、失礼しました! まさかオレのしていたことが十代目のご負担になるとはつゆ知らず!」
「ということが今日のお説教。先生の代理。じゃあおしまい」

にしてもこの学校って生徒が濃い割に先生普通だよな。
そのせいで風紀委員とかああなっちゃうんだ。きっと。
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