とりかえばや

□No.5
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「さてと」

担いだツナを保健室のベッドに横たわらせてから二人に向き直る。
保健室の先生は普通のおばさんだ。今はまだ。
頻繁に留守にするため、寝場所に利用するやつらがいたりするんだが今日は幸いにも誰もいないようだ。
いすを引っ張り出してみんなで腰をおろす。
と、その時ツナが目を覚ました。

「委員長いったい何者ー!?」

起き上がる際に突っ込みを忘れないのはさすがと言えよう。
その疑問は獄寺も持っていたようで鋭いまなざしが向けられる。

「家庭の事情でいろいろあるんだ。とりあえず服着ろ」
「あ、うん」

家庭の事情ってもしかしてマフィア関係のことだったりするんだろうか。
ツナは内心そんなことを考えながら着替えていたが山本の一言で動きを止めた。

「本当、倉沢って顔に似合わず運動できるよな。何か部活しないのか?」

空気が凍った。
巧から発せられる冷気にツナは顔を真っ青にし、獄寺は頭に疑問符を浮かべながらも構える。
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