Nightmare NARUTO3

□ペットじゃないぞ、うん。
1ページ/3ページ

ある日アジトで
次の任務で使う起爆粘土をこねていると

ヒルコのメンテをしていたはずの旦那が
いつの間にかおいらの部屋の入り口にいてじっとおいらの手元を睨んでいる。


「ん?何か用か?旦那。」

「……あ?あぁ。鬼鮫が昼飯だから呼んでこいとさ。」

「わかった。すぐ行く。」




その日の昼飯はお好み焼きだった。

おいらはお好み焼きなら広島焼きが断然好きだ。

それは、味が、と言うよりは
あの生地を丸く焼いてからキャベツ、
肉、焼きそば、卵、と
積み上がって行く様が芸術的じゃねぇか、うん。



なんてなことを飛段としゃべりちらかしていると


「デイダラ。」


ドスの利いた声で旦那に呼ばれた。



泥「なんだよ旦那。」


蠍「前々から気になっていたがお前のその手、メシは食わねえのか?」


泥「な…何だよ、いきなり。コイツは口に入れても飲み込まないよ。」


飛「へぇ。エサは要らねぇんだな。」


泥「いや、コイツはペットじゃねぇんだよ!おいらの一部なんだ、うん。」


鮫「でも時々何か言ってますよね。」


鼬「俺も聞いたぞ。それにヨダレたらして
いたこともある。」


ここぞとばかり他メンバーは
いいたいことをほざきやがる。
みんな、そんな風においらを見ていたのか。

それにしても散々おいらの手のいじくりまわして
しげしげと眺める旦那の目が不気味だ。
旦那のゲイジツにかける情熱は
ハンパねぇからな。

腕だけ切り取って傀儡にされないように
しなきゃな、うん。



次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ