BL NARUTO

□Territory
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旧校舎の二階の教室の床には


吸い殻が2つ3つ落ちたままになっていた。



もうすぐ取り壊されるここは
本来は立ち入り禁止で
高い囲いがしてあるので入れないのだが
先日周りをうろついていると偶然一カ所だけ脆いところを見つけて
すべりこめたのだ。

少しだけ窓を開けて五月晴れという名にぴったりの爽やかな空気を入れると

窓辺に座り込んでタバコに火をつけた。



空の見えないくらい高いところにいる鳥のさえずりが聞こえるくらい静かで

タバコに火をつけたまま眠りそうになった我愛羅は

慌てて床で火を消して
壁にもたれた。



授業は退屈だが
別に逃避したいほどいやなわけではない。

人生始まってまだ十数年でこんなことを思うのは変かもしれないが
生きているのに飽きてきた、というか疲れてきた。


何かやりたいことも特になく、
無為に過ごしているからかもしれない。



ふと、廊下を歩く足音に気がついた。

ヤバい、吸い殻隠さないと。

缶コーヒーの空き缶に吸い殻を入れ終わったところで

ドアがガラリと開いた。
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