BL NARUTO
□色違い
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アイツの欲しいものって何だろう。
初めて巡ってくる恋人と言える人の誕生日、
冬休みが終わってダルい始業式の途中で急にその事に気がついて
あ−っ!!と大声をあげてしまい、
「うるさいぞ、ナルト。」
ちょうど話をしていたカカシ先生に
マイクで名指しで注意され、
全校生徒の注目を浴びてしまった。
幸い、正月に入ったお年玉という臨時収入がある。
けれど、
じゃあ何をプレゼントしようか、と
あれこれ考えてみたが、
我愛羅の欲しいもの、ひとつも思いつかない俺ってどうなの。
本人に直接「何が欲しい?」と聞ければ
いいのだが、
誕プレはやっぱりサプライズじゃないと
おもしろくない。
普段うっとうしい位そばにまとわりついて
半ばいやがられているのに
俺ってば実はなにもアイツの事を知らない。
そうだ。
とりあえず、いくつか店に誘って
欲しそうにしているものを選べばいいんだ。
俺って頭いいー!
自分の素晴らしい思いつきに浮き浮きして
「我愛羅、帰りにタワレコ寄ってかねぇ?」と誘うと
「すまない、今日は塾だ。」
「あ、そっか・・・んじゃ明日は?」
「明日なら行ける。」
「んじゃ明日絶対だってばよ!」