BL NARUTO
□秋は夕暮れ 冬は夜
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どうしてもナルトに逢いたくて
木の葉の里に行く用を無理やり作った。
「わざわざ風影殿自らお越しくださるとは、恐縮です。」
俺の公私混同というか職権乱用を知らない火影は
丁寧に迎えてくれて
それはそれで
ちょっと居心地悪い。
木の葉に来たはいいが
よく考えたらナルトの家も知らないし、第一ナルトが任務で里に居ない可能性だってある。
いくら逢いたいからってちょっと無鉄砲過ぎたかもしれぬ。
まさか火影に「ところでナルトは?」なんて聞けないしな。
そんなことを考えているとだんだん滅入ってきた。
「シズネ、風影殿を宿にご案…」
言い終わらぬうちにバタバタと足音がして
いきなりナルトが飛び込んできた。