BL NARUTO

□君の笑顔にはかなわない
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店を出てぶらぶら歩いていると

あ、あそこに…
イルカ先生が指差す方向に目をやると

我愛羅君が窓辺に佇んでいる。

あそこは確かナルトの部屋だ。
そうか、今日はナルトの家に泊まるんだな…と思ったそのとき

イルカ先生があっと息をのんだ。


あまりに堂々とした
しかも自然なキスに
不覚にも見とれてしまったが
その後ゆっくりと窓がしまって灯りが消えると
なんとも気まずい空気がオレらの間に流れた。


一緒に見てたのがほかの奴ならともかく、
よりによってこの人だとは。
仮に相手が普通の女の子だって動揺しそうなのに。


……ナルトは我愛羅君と…その…こっ…恋人同士なんでしょうか


あぁ……のようですねェ…


カカシ先生ご存知だったんですか?

えぇまあなんとなく…

同性同士の恋愛などイルカ先生みたいな人には想像に余る事なのだろう。


思い悩むように口をつぐむ様子に
やっぱり叶わない片恋確定だなァと
心の中でつぶやいた。
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