初恋 修正版

□STAGE.6
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「収録始めまーす」


の声に目を開けると
いつの間に仲良くなったのか
みんながそれぞれcherryのメンバーと
話しながらスタジオに入っていた。


隣にいた松潤に


「みんなすっかり仲良しだなぁ」


って言うと


「まぁーな、大野くんも1回話してみたら?多分すぐ仲良くなれると思うよ」


なんて言われた。



「ふーん……」



「そうそうこの間もだけど、今日も毛布掛けてくれたのかなちゃんだから、ちゃんとお礼言った方がいいよ」


「へー……」



かなちゃんって確か俺と同じ年の子だっけ?



後でお礼言っとこう。



そんなことをふと思って収録が始まった。
しばらく収録をして間の休憩時間に
お礼を言おうとかなちゃんを探す。

あっ、いた!


「あの……かなちゃん……」


「えっと、大野くん何?」


「あの、松潤がこの間も今日もオレに毛布掛けてくれたって……」


「あっ、うん風邪ひいたらアカンと思って」


「うん、ありがとう」


「うん」


2人で話してるとcherryのほかのメンバーが集まってきて口々に



「大野くん起きてるやん!」

「ほんまや、いっつも寝てるもんなぁ」

「やっと話しできるやん!」



「えっと……」


うおっ、いきなり全員大集合かよ!



「さっきの収録でリーダーになったし、リーダーって呼んでもいい?」


「えっと、千紗ちゃんだっけ?」


「うん、そーやで!みんなちぃって呼ぶからちぃでええでー」


「わかった、ちぃちゃんって呼ぶ」


「うん、で、リーダーって呼んでもいい?」


「あ、うん」



「じゃあうちもリーダーって呼ぼ!みぃって呼んでなー」

「うん」

「じゃうちもリーダーって呼ぶ!あゆでいーよ!」


「う、うん」


みんなすげぇーしゃべるな……


かなちゃんはそうでもないか……



『あの……』


最後に口を開いた柚羽ちゃんも
リーダーって呼ぶって言うのかなって思ってたら


『髪の毛柔らかそうー、ちょっと触ってもいいですか?』


「へっ……?」



『やっぱダメですよね……』



ってか髪の毛……?



ふふ、面白い子。


「いや、いいけど」


『やったー!』



そう言うと柚羽ちゃんは
オレの髪の毛を触った。


『やっぱ柔らかい』



「そうかな?」


『ハイ、髪の毛柔らかくて羨ましいです』


そしたら他のcherryメンバーも口々に
羨ましいとか、いいなとか、言ってくれて
ちょっと恥ずかしくなって


「イヤ、マジでそんな事ないって」


って言った。



『あっ、私のことはゆずって呼んで下さい』


「うん、オレのことは……何とでも呼びたまえ」


『あはは!わかりました、じゃあ智くんって呼びます』


「あっ、うん」



智くんだって!
何、このリーダーじゃなくて
智くんって!
可愛すぎるだろ?


てか、何だよこの5人……
妹みたいで可愛いじゃん。


イヤ、でもかなちゃんはお姉さんか。





「柚羽ちゃんの髪の毛も、柔けぇーんじゃないの?」



なんて言いながらニノがゆずちゃんの髪の毛に触る。


『わぁ、いきなり触らんといてよ、びっくりするやん』


「えっ、あ、ごめん」



「そりゃ、ゆずちゃんも怒るわ」



なんて翔くんが言う。


「オレもちょっと触ってみていい?」


とか相葉ちゃんが言う。


『相葉ちゃん、変態』



なんてゆずちゃんがちょっと顔をしかめた。



「冗談だって」


「今の冗談に聞こえなかった」


松潤の言葉にみんなが大きくうなづいてたら
収録が再開した。





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