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□special time
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千石さんは初めて会ったのはあのバスの中だと思ってるみたいだけど、俺が初めて千石さんに会ったのは関東大会の抽選会と選手入場のとき。
あんな派手な髪した人がいるんだな、とか。
ブン先輩に聞いたら、
『ラッキー千石って呼ばれる山吹の3年エース、千石 清純』
って言われた。
その時は顔が見えなかったけど、なんとなく気になっていた。
その後、仁王先輩とか柳生先輩とかがからかってきたから、それ以上のことは聞けなかったけど。
だから、バスで会ったときは驚いて思わず顔に見いっていた。
こんな顔してたんだな、とか思いながら。
その後もまだ一緒にいたかったから、とっさに練習にスパイ(偵察)っていう面目でついていった。
その後も先輩の計らいによって山吹に千石さんに会い(偵察)に行ったり、千石さんが立海大附属に偵察に来たりして休み時間は交流は深めていったつもり。
そして、この頃、気付いた。
女好きで有名な千石さんだけど、彼女はいるんだろうか。
もし、彼女はいなくとも好きな人とかはいるんだろうなぁ、とか英語の授業中に考えていたら、漫画のようにチョークが額に直撃。
痛ぇ。
本当に痛ぇって。
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