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□夜の密会
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ジュニア選抜の開会式が終わって、部屋割りと班の発表の紙を見に行った。
あいうえお順だから、あの子の方が先だ。
き・・・き・・・き・・・
お、あった。
竜崎班か。
一緒だったら良いなあ。
次、俺の名前。
千石、千石、と。
あった!!

「うん、今日もラッキー」

でも、部屋は別。
まあ、高望みは駄目だよね、うんうん。
周りからも残念そうな声とか嬉しそうな声。
でも、ちゃんと色々考慮してあると思うけどね。
例えば、桃城くんと越前くんとか。
鳳くんと宍戸くんとか。
色々噂を聞く子は、ちゃんと同じ班になってる。
感心するなぁ。

「千石さんっ!」

あ、この声は。
本日二度目のラッキー。
振り返ると、愛しのあの子が嬉しそうに笑いながらいた。

「やあ、切原くん!一緒の班だね。宜しく」
「うぃっス!負けませんからねっ」
「うん、俺も切原くんに負けないよう頑張るよ」

にこにこ、笑っちゃって、可愛いなあ。
はしゃいじゃってさあ。

「部屋は違うけど、浮気しないでね?」
「し、しないッスよ!」
「あはは・・・・・メンゴメンゴ」
「千石さんこそ浮気しちゃ嫌ッスよ?」

うわあ、二センチしか違わないけど、上向かれると上目遣いっぽい。
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