裏。
□so sweet day
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ホテルの一室のはずなのに、他の部屋と随分打って変わって違う雰囲気のこの部屋。
部屋は二人で泊まるのには広すぎるくらい。
絨毯も壁紙も全て高級品。
ベットもシングルなのにダブルくらいの大きさで、とても良い肌触り。
まるで、俺らがこれからすることを歓迎してくれるかのようだと思えちゃうね。
遊園地にあるホテルのスイートルーム。
ここで、これから俺らはこの部屋の名前に勝るくらい甘い甘い、素敵な夜を過ごすんだから。
一人、恋人を待ってベッドに寝転がる。
お風呂、一緒に入ろうと思ったのに恥ずかしがって駄目って言われたことのショックがまだ和らがない。
そんなの心臓がもたないッス！なんて。
これからすることの方が、ずっと、もっと心臓がもたないだろうに。
そんなところも可愛くて、愛しくてたまらないんだけど。
正直言えば、俺もすごく緊張してるんです。
だって、俺は女の子と付き合ったりしてきたけど、流石にこういう関係になることはなかったし。
キスさえもしたことなかったりする。
する前に振られることが普通だった訳。
なのに。
結構人の生き様ってのは分からないよね。