KRK 's BSK

□真眼
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「…何なん?この状況。」



「軽々しく “好き” とか言う人嫌いなんですよ、わたし。だから、二度とそんな事言えないようにしてあげようかなって思ってます。」




何が目的なのか、初めて誠凛(ウチ)と試合をした時からやたらとわたしに絡んでくるこの人、桐皇学園主将の今吉翔一さん。


今までは面倒臭くて躱していたんだけど、今日は会話の中でサラリと好きだと言われて。

イラッとしたあたしは、今吉さんを家に連れ込んで、自分のベッドに押し倒した。

きっとドSであろうこの人は、抱かれた事や、ましてや虐められた事なんてないだろうから。

プライドを傷付けて、二度と近付きたくないって思わせてあげようと思った。




「軽々しく言ったつもりはなかったんやけどなー。」



「まだそんな事言えますか?」




両腕が乾いたタオルでキツく結ばれているというのに、未だ口の端に笑みを浮かべている今吉さん。




「そんなにワシの事が嫌いなんやったら好きにしてくれても構わへんけどな、だからって諦めるとも限らんで?」




少し挑発的にそう言った今吉さんにカチンときて、あたしは本格的に犯す事にした。




「…二度とそんな事言えないようにしてあげますよ。」




今吉さんのシャツに手を掛けて、ボタンを外していく。

インナーで着ていたタンクトップを捲れば、しっとりと鍛えられた腹筋が覗いた。




「へぇ、思ってたより鍛えてるんですね。」



「まあそりゃ…これでも一応強豪校の主将やったからな。そこそこは。」



「新キャプテンは若松サンでしたっけ?二年の。こないだ引き継ぎしたんでしょ?アオミーと上手くやってけるんですかねあの人。」



「おー。まあ何とかなるやろ。」




そう言って笑う今吉さんは、まだまだ余裕たっぷりで。

わたしの最終目標は、今吉さんに、もう関わらないから止めてくれ、と言わせる事だ。
 

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