BOOK7
□careful
1ページ/1ページ
いつもは綺麗で安定した歌声を奏でる喉は、今は掠れて甘ったるい媚声しか出さない。
「…宏太、あたしの指ちぎれちゃいそうなんだけど。…変態。」
「あ、っう、だって、奥っ、奥…っ、だめ、優姫っ…、」
押し付けられる快感にぶるぶる震えながら、シーツに横たわってぼろぼろ涙を零す宏太。
あーあー、今日トンじゃいそうだな、これ。
「なに、ホントにダメならやめちゃうけど、いいの?」
宏太の涙に加虐心が生まれてそう訊くと、宏太はぶんぶん首を振ってあたしの背中に腕を回した。
「や、だ、やだ、もっと、」