BOOK7
□dip
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「髙木くん、二週間オナ禁ね。その代わり、他の子とシてくるのはいいよ。」
「え…。」
突然言い渡された命令に、思わず優姫ちゃんを呆然と見つめる。
二週間、オナ禁って。他の子とシていいってどういうこと。
「じゃあね。」
「えっ、あ、優姫ちゃん、」
問いかける間もなく、優姫ちゃんはさっさと行っちゃって。
それからたまたま仕事が上手く被らなくて会うことはおろか、優姫ちゃんはLINEも電話も返してくれなくて。
他の子とシていいって、優姫ちゃん、おれの事嫌いになっちゃったのかなあ、とか、このままなし崩しに別れる事になったりしたらどうしよう、なんて事を悶々と考えながら。
おれはただ、優姫ちゃんに言われたとおり二週間オナ禁を守って待つしかなかった。
それから二週間経って、やっと優姫ちゃんから連絡が来て。
いまからウチきてもらえる？なんて言葉に二つ返事で了承した。
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