BOOK8
□dog
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「く、っう、」
ばちん、とお尻を叩くと、仔犬みたいな声をあげて、ビクビク反応するから。
癖になる。
「っ、っあう、」
瞳にいっぱい涙を浮かべて、自分の手の甲を噛んで耐える木くんに、加虐心が震える。
「ね、どうしたの?」
「、っ…いた、い、」
頬と目尻を赤く染めて、ちら、とあたしを振り返って媚びる木くんに、さらに加虐心が掻き立てられて。
身体を引っ張って、木くんに後ろから抱きつく形で腕を回して、緩く頭を擡げるソコを握った。
「〜っ、う、っぅ、…」
お尻よりも敏感なソコに、同じような痛みを与えられるのか怯えた表情で俯く木くんの内腿はガクガクと震えていて。
「じゃあ、なんで勃ってんの?」
そう訊いて、後ろから軽く首筋に噛み付いてあげると、ヒッ、と木くんの喉から悲鳴に近い声が上がった。
「…ごめ、んなさ、…」
「ねぇ、あたしのこと、怖い?」
ダークブラウンのふわんとセットされた髪の隙間から覗く耳にそう囁くと、木くんは俯いたまましばらく黙り込んで。
「…優姫ちゃん、が、じゃなくて…。…自分が、…おかしくなっっていくのが、…怖い…。」
震えた声で、そう呟いた。
「おかしい?」
「…だって、…お尻、叩かれて、勃つなんて…普通じゃないから…。」
もう、優姫ちゃんじゃないと、イケない。
か細くそう漏らした木くんが可愛くて、あたしの手の中で大きくなりつつあるものを、根元から扱きあげた。
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