BOOK9
□bubble
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何されたって側に居たい。
そう思えるくらいには、優姫ちゃんのことが好きで好きで仕方なかった。
「…う、っ…。ぅぐ、っ…」
快感と羞恥で脚が震える。声だって、出したくないのにどんだけ頑張っても漏れちゃう。優姫ちゃん、こんなおれ見て気持ち悪くないのかな。
「ねぇ、ナカ締めすぎ。そんなにココがいいの?」
「ぅあ、っ…。う、っぅ、…ゴメン…」
興奮してるのがバレバレで、恥ずかしくて消えたくなる。
優姫ちゃんの前で、うつ伏せのまま腰を上げて、指でおしり弄られて悦んでるなんて、マジでサイテーだよね、おれ。男のこんな姿、絶対気持ち悪いし。
「…っ、指、痛くない…?…っ、ゴメンね…ゴメン…」
優姫ちゃんの顔も見えないのに、こんなに興奮してて本当に恥ずかしい。
制御できない身体の疼きに、優姫ちゃんに痛みを与えてないかが心配で、必死に声を振り絞ってそう問うと、優姫ちゃんはもう片方の手を伸ばして、おれのちんこも扱き始めた。
前と後ろと両方に与えられる刺激に、強烈な快感で身体が跳ねた。もう、頭おかしくなりそう。
「あ、っ待って…。待って、優姫ちゃん…。っ、うっ、う、っ…待っ…」
呂律も回んなくて、唇の端から涎が零れる。あ、ダメ、マジで腰抜けちゃう。
「痛いか心配するなら、締めないで?」
「は、っはあ、っ…。ご、っゴメンなさい…。ゴメンなさい…」
「変態」
「…う、っう〜…っ…。ゴメンなさい…」
申し訳なさと恥ずかしさで涙が滲む。こんなんなってるし、変態は否定出来ないけど。でも、優姫ちゃん相手だからなのに。おれの身体、こんなんにしたの優姫ちゃんなのに。
好きだから、こんなに苦しいのに。
「…っ、優姫ちゃん…優姫ちゃん…。も、イク…っ」
「ダメだよ。許可出してないでしょ」
「は…っ、あ、…許して…。マジ、あたま、トンじゃう…」
「…顔見せて?」
今、見せられる顔してないのに。優姫ちゃんはおれが恥ずかしくて仕方ないのを知っててそんな要求をする。
でも、言うこと聞かないと、もう呼んでもらえなくなるかもしれないから、力を振り絞って振り返って。涙と涎でぐちゃぐちゃの顔で優姫ちゃんを見上げた。
「…あは、アイドルとは思えないね」
「…っ、もう、いい…?…か、っ顔見たら、ホントに、イッちゃぅ…」
「なんで?」
なんで、って。
好きって言ったら、鬱陶しがって嫌がるくせに、どうして訊くの。好きだからに決まってるのに。全部、知ってて無視してるくせに。
「…っ、うぅ、っ、…ひ、っ…」
「ねぇ、なんで?」
「ど、して、訊くの。…おれのこと、…嫌いなくせに、…っ、なのに、なんで…」
「いいから、答えて?」
苦しくてぼろぼろ泣くおれに、優姫ちゃんは冷たくそう訊くから。おれはもう優姫ちゃんの目も見れなくて、枕に顔を埋めて嗚咽を漏らして泣いた。
「す、っ好きだから、…。優姫ちゃんのこと、っ…どうにもなんないくらい、好きだよ、…っ。苦しいよ…」
「ん、知ってる」
「っう、…うっ…。苦しい、…優姫ちゃん…。…っ、あ、…イクっ…優姫ちゃん…」