おそ松さん

□藍色に溺れる
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カラ松は、優しい。

だから、意地悪したくなる。




「何で優姫は俺にそんなに意地悪ばっかりするんだ」




カラ松愛用の、到底格好いいとは思えない変な形のサングラスを奪ってベッドの下に放り投げると、カラ松は慌てて下を覗き込みながらあたしに問いかける。

だって、イタい台詞を紡ぐ時とは違う、素のカラ松が照れたり困ったり、反応を見せるのが楽しくて仕方ないんだもん。



「くっ…届かない…。優姫、何か長い棒状の物を貸してくれ」



「やだよ」



「…本当に意地悪だな…」




ふぅ、と溜め息を吐いて、ベッドの下に上半身を潜り込ませようと身を屈めるカラ松。
 

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