おそ松さん

□深緑を融かす
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ぐしゅ、と鼻を啜って涙をパーカーの袖口で拭うチョロ松は、頭に血上り過ぎてるんじゃないの、ってくらいに真っ赤っかで。




「っ…ん、っ…優姫、ちゃ、…ほんと、っ…ふ、…待って…」




ズボンと下着を脱がされて、脚を開いたままベッドに沈むチョロ松は、羞恥と快感で混乱状態にあるらしく、さっきからずっと静かに泣いている。

抵抗しようと思えば出来るはず。それでも抵抗しないのは、きっとあたしに暴力を振るうなんて事は出来ないからだろう。


チョロ松は、あたしの事が好きだから。



泣きながらもハアハアと熱の籠った吐息を漏らすチョロ松は、抑止の台詞とは裏腹に、性器をしっかりと勃ち上げているし、どう見ても発情しているのがわかる。

ああ、可愛いなあ。
人に見られるのも触られるのも、初めてだもんね、興奮するよね。




「…ね、チョロ松」




今までチョロ松の言葉に無視を決め込んでいたあたしが、この行為を始めてから、初めてチョロ松の名前を呼ぶと、チョロ松はびくりと跳ねて、余裕のない顔で、それでも応えるかのようにあたしを見上げた。




「好きな子に、こんな事されて恥ずかしくないの?」




「!っ、あ、…」




あたしの言葉に、気持ちがバレてた事だとか、羞恥心を煽られてる事だとか、いろんなことで頭がいっぱいになったであろうチョロ松は、眉を下げて、ぎゅう、と震える手でシーツを強く掴んだ。




「バレてないとでも思った?わかりやすいよーチョロ松。兄弟の中で1番安牌なキャラでいるつもりなんだろーけど、あたしの身体を見て欲情してるのも知ってるよ?」



「、っぅ、あ、…っ、あの、…あの、ごめ、…っなさぃ、…僕…」




涙目で気まずそうに必死に紡ぐ言葉を考えようとしているチョロ松の隙をついて、あたしはスカートの中に履いている下着を降ろして。


ベッド脇に置いていたローションをチョロ松の性器にトロリと垂らすと、チョロ松が驚きの声を上げるよりも先に、その上に腰を降ろした。




「え…っ!あ、っあ…!」




ずぶり、と固くて大きいソレが根本まで入ると、チョロ松は口をぱかりと開けて、天井を見つめたまま身体をぶるぶると痙攣させて。




「、っど、うして、…っは、…っあ、…優姫ちゃ…、」



「童貞卒業おめでとう、チョロ松」




耳元でそう囁いて、唇の端に口付けると、中に入ったチョロ松自身がどくん、と波打ったのがわかった。


それから、ゆるゆると腰を動かすと、チョロ松は首をぶんぶんと振って、声を抑え込むように枕を抱きかかえた。




「ん、っう、だめ、っ…、だめ、…っ、優姫、ちゃん…っ、ゃう、っ…」




甘ったるく、上擦った声をあげるチョロ松はもう目の焦点が合ってなくて、ぷっくりした唇の端から涎を溢している。




「ん、気持ちいい?」




そっと前髪を掻き分けて額を撫でながら、優しく問いかけてみると、あたしを瞳に映したチョロ松は、乱れた呼吸を繰り返しながらも、あたしの腕をそっと掴んだ。




「、ん、っ…うん、…っ、きもち、ぃ、…っ、は…、っ優姫ちゃん…っ、好きだよ…、すき…、っ…ごめん、ね、…っ…」




そう言って、チョロ松は快感に脚を震わせながら、ぼろぼろと大粒の涙を零してあたしの身体に遠慮がちに擦り寄った。




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