BOOK8

□dear
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びくびくと全身を震わせて、シーツにしがみついて悶えるその姿は、AV女優顔負けって程に扇情的で。




「ぃ、っあ、っあう、」




突っ込んだ玩具のスイッチを入れて、同時にじゅぽじゅぽと抜き差しすれば、木くんはベッドにころん、と横になった体制のまま、快感から逃げるようにシーツを掻き混ぜて喘いだ。




「うぅ…っ、ぐ、っ…」




肩で息をしながら、爪先や内腿を痙攣したように震わせる木くんの右手を掴んで、シーツから木くん自身へと移動させた。


そしたら、何を要求されているのかきちんと理解した木くんは、声を抑えようと唇を噛んだまま、それでも自分自身を擦り出した。


前も後ろも、なんて、相当な快感だろう。

木くんがここまで甘ったるい声を上げているのも初めて聞いたし、何より、玩具が締め付けられすぎて可哀想なくらいだ。




「偉いね、ちゃんと言うこと聞けて。」



「奥、だめ、」



「奥がいいの?」



「あ、っあぁ、〜っ!ぅく、っぅ、ふぅ、っ、」




わざと奥の前立腺に玩具の先端を擦り付けるように動かすと、木くんはシーツを引っ掻き回して、内腿をビクビク震わせて枕に顔を埋めた。




「はぅ、っ…ご、めっなさ、っぅあ、…」




イッちゃう、

そう力無い声で訴える木くんの頭をそっと撫でて、そのまま身体をこっちに向けるように促した。




「今日は、二週間のオナ禁、ちゃんと守ってきたみたいだから、ご褒美に、抱き締めながらイカせてあげる。」




そう言うと、涙で赤く染まる頬を濡らした木くんはあたしを見上げて、へらり、と力無い薄い笑みを浮かべた。

唇の端から零れる涎を指で拭って、それから乱れた前髪をそっと掻き上げてあげて。




「い、いの?…、っ嬉しい、…」




そう呟くと、木くんはきゅう、と瞳を細めて、あたしを乞うように見つめると、ぼろぼろ大粒の涙を溢して、腕を伸ばしてあたしの首に抱きついた。




「、っすき、…っはあ、っ、…すき、だよ、…っ、ぅく…っ、優姫、ちゃ、…っ、ひぅっ…」




うわ言みたいに好きだと繰り返しながら、ぶるぶる震える脚の間で木くん自身が弾ける気配がした。




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