Novel
□兄弟ト宿主
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─ドウシテ..
ドウシテ、僕ナンダ─
†兄弟ト宿主†
今から僕はきっと尋問にかけられるんだろう。
ルベリエ達に疑われているから。
目の前の扉の向こうに師匠がいると聞き、
中に入ると師匠とラビやブックマン、コムイさん達がいた。
そして僕は今まで聞きたくても聞けなかった事..マナと14番目が関わりがあるのか、という事を聞いた。
その師匠のいくつかの答えに衝撃を受けた。
「14番目には血を分けた実の兄がいた
──それがマナ・ウォーカーだ」
そんなはずない。
マナはただの旅芸人..
ノアの兄弟な訳ないじゃないか。
「お前は
──14番目が現世に復活するための宿主だ」
そんな..一体いつから?
兄弟、宿主..
師匠の言った事が一気に頭に入り、
何がなんだか整理がつかない。
固まっていると顔面に師匠のパンチ。
し始めた。
そして、最後の師匠の一言は..
─お前を「14番目」に変えるだろう
..え、
僕が14番目に..?
でも確かに自分の中に誰かがいるような感じはしていた。
それが14番目で、僕を侵触するなんて..
うしろに気配を感じ、段々と自分の置かれた状況が理解出来てきた。
14番目にとってマナは兄弟、
僕は宿主という事が..
そして色んな事が頭を過る。
マナは僕の中に14番目がいることを知っていたのだろうか?
あの“愛してる”の言葉は僕に向けられたものなのだろうか?
それとも14番目に..
今まで感じていたマナとの深い繋がりが遠く感じる。
でも..でも、
あの日の“誓い”は紛れもない僕の本当の心。
14番目なんか関係ない。
..そうだ。
あれは“僕の意志”。
誰かに与えられたものじゃなく、
僕がこうしたいと思ったからこの道に来たんじゃないか。
14番目の思い通りになんかさせない。
僕が..僕自身が、誓いを本物にしてみせる。
─オマエナンカニ..
負ケテマルカ─
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