Novel

□兄弟ト宿主
1ページ/2ページ


─ドウシテ..

ドウシテ、僕ナンダ─


 †兄弟ト宿主†

今から僕はきっと尋問にかけられるんだろう。
ルベリエ達に疑われているから。


目の前の扉の向こうに師匠がいると聞き、
中に入ると師匠とラビやブックマン、コムイさん達がいた。

そして僕は今まで聞きたくても聞けなかった事..マナと14番目が関わりがあるのか、という事を聞いた。


その師匠のいくつかの答えに衝撃を受けた。


「14番目には血を分けた実の兄がいた

──それがマナ・ウォーカーだ」

そんなはずない。
マナはただの旅芸人..

ノアの兄弟な訳ないじゃないか。


「お前は

──14番目が現世に復活するための宿主だ」

そんな..一体いつから?


兄弟、宿主..

師匠の言った事が一気に頭に入り、
何がなんだか整理がつかない。

固まっていると顔面に師匠のパンチ。
し始めた。

そして、最後の師匠の一言は..


─お前を「14番目」に変えるだろう


..え、
僕が14番目に..?

でも確かに自分の中に誰かがいるような感じはしていた。
それが14番目で、僕を侵触するなんて..

うしろに気配を感じ、段々と自分の置かれた状況が理解出来てきた。

14番目にとってマナは兄弟、
僕は宿主という事が..


そして色んな事が頭を過る。

マナは僕の中に14番目がいることを知っていたのだろうか?

あの“愛してる”の言葉は僕に向けられたものなのだろうか?

それとも14番目に..


今まで感じていたマナとの深い繋がりが遠く感じる。

でも..でも、
あの日の“誓い”は紛れもない僕の本当の心。
14番目なんか関係ない。


..そうだ。
あれは“僕の意志”。

誰かに与えられたものじゃなく、
僕がこうしたいと思ったからこの道に来たんじゃないか。

14番目の思い通りになんかさせない。
僕が..僕自身が、誓いを本物にしてみせる。


─オマエナンカニ..

    負ケテマルカ─


next→反省会
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ