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□キリ番9292 さ様へ
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「シカマルー!向かえに来たわよ」
いつものように、
外から、あいつの部屋の窓に向かって叫んだ。
それで返事が無い場合は、家の扉を開け、おじゃまします、と一声かけて
シカマルの部屋に乗り込む。
もしそこで、まだシカマルが布団の中だったら、
彼の上にダイブ。
今日もそんな感じ。
「起きなさーい!!」
「…重……」
「なーんか言った…?」
「いえ、何も。」
*大切な…?*
なんとかセーフ。
こいつのせいで私まで遅刻したんじゃ、たまったもんじゃない。
「あのさー」
登下校を共にする私達を見てか、
ある日サクラに言われた。
「あんた達って、本当に仲良いわよね」
どうなのか。
確かに一緒にいない時間のほうが短いけれど。
「飽きたりしない?」
昔から私達は、いつも一緒だった。
でも飽きるなんて事は全くなくて。
むしろその逆。
気がついたら走りだしていた。
どうしても、伝えなきゃいけない気がして。
「シカマルー!」
10mほど先に見えた彼に向かって叫んだ。
「ねえ、私さー」
「あんたの事 好きよ」
「私、あんたが必要みたい」
「お、おう」
「…それだけ、だから」
嬉しい。嬉しい。
好き。好き。
あんたは私の大切な人。
end
あとがき
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