☆NOVEL☆
□初恋
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今までのオレの人生の中心は、野球、野球、野球一色
そりゃぁオナニーだって好きだし、エロ本も可愛い女の子も大好きだったけど
オレの一番は、ずーっと野球!
でも今は、ちょっと違う。
もういっこ、一番ができたんだ。
本気でやんなきゃ手に入らないやつ。
□ 初恋 □
「はぁぁなぁぁい!!」
「うわぁぁ!?な、田島かよ…っ」
目の前の自分より大きな背中に助走をつけて飛び付けば、慌てながらもしっかり花井が受けとめてくれる。
「花井、おはよ!」
「おはようございます。元気だな、今日も…」
「うん、すげぇ元気!」
だって朝一番に会えたのが花井だから
朝練で朝早いのは苦手だけど、大好きな野球と大好きな花井がいるから頑張れる。
「花井、今日あったかいな!」
「そうだな…って、背中からまず降りてくれ。」
「イヤだ。花井、部室までダーッシュ!!」
「えぇ?!なんでだよ!!」
しょうがねぇなぁって言いながらオレを抱え直して本気でダッシュする花井に落ちないように、温もりをもっと感じるように、首に腕を回した。