small bro

□小さい兄さんにプレゼント
1ページ/1ページ


帰宅する途中スーパーに寄ったとき、僕はかねてから考えていたことを実行することにした。
いつも行くスーパーの入り口付近には、桃やブドウなどの果物が色とりどりに陳列してある。あまり果物を食べない僕も、綺麗だなと思う。最近は、一人分用に小分けされたのもあって、とても便利だ。幾つかカゴに入れて、ドリンクのコーナーへ向かった。
エドが好きな炭酸飲料を何本か取る。エドワードはソーダの妖精だけあって、微妙な炭酸具合の違いも分かるようだ。
いつもより重い袋を持って帰宅した。重いけど、今日これからのことを考えると、なんだかワクワクしてきた。

「エド、ただいま〜!」

「おー、おかえり」

最近は、ちゃんとおかえりの挨拶をしてくれる。それだけで、なんだかとても幸せな気分になれる。

「ちょっと待っててね。今、エドの用意するから」

ティッシュの山から顔を出して、小首を傾げている。
先日会議で帰宅が遅くなったときに、ティッシュの箱の中身を全部出されて作られていたエドワードの巣だ。
ムクれて、腹いせにやったようだけど、あまりに可愛い仕業に怒るより笑ってしまった。
片付けるのももったいないので、以来テーブルの隅を陣取っている。どうせ誰かが来るわけじゃないので、かまわない。エドワードの居心地の良い場所が出来れば、それでいい。

スーパーの袋をキッチンに置いて、果物を出していく。
クリスタルのボウルに桃や梨やブドウ、エドワードの好きな缶詰めのミカンをバランス良く入れた。サイダーを注ぎ、氷を浮かべて出来上がり。フルーツパンチだ。
本当はもっとちゃんとした作り方があるし、スパークリングワインとか使ったりするんだけれど、そこは手抜きでガマンしてもらって。スパークリングワインなんか使って、エドが酔っ払っちゃったら困るし。
妖精が酔っ払うのかは知らないけど。

……エドが酔っ払ったら可愛いかもしれないけど。

「出来たよ、エド。はい」

「うわあ…」

いつもはグラスなのに、ボウルを置いた僕を不思議そうに見たけれど、中を覗き込んで目を輝かせた。
指先に乗せてから、ボウルの中に入れてやる。

「うわあ!サイコー!」

パシャパシャと、嬉しそうに遊び始めた。キウイの輪切りを抱えたり、ブドウにかじりついたり。ストローを入れて軽くかき混ぜてあげたら、キャッキャ言ってはしゃいだ。

可愛すぎる……エド……

「ありがとな!アル!」

無邪気な笑顔に、邪気たっぷりになってしまった僕は目眩がした。
意識しちゃうと、裸で遊ぶエドワードに余計意識しちゃって、下半身がむずむずしてきた僕はバカだと思う。



・・・・・

…絶対可愛い。。。
確実に可愛い!可愛くないはずがないいいいい!!!!←シャウト

ありがとうございます!珠さま!
し、新作をネダってるんじゃないんだからね!

夏は、小さい兄さんの季節!
キラキラのソーダの中でぽわぽわ遊ぶ小さい兄さん。。。会いたいですよぅ・・・

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ