08/19の日記

06:30
風立ちぬ
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風立ちぬを、兄さんとアルで。
ああ兄さん(;д;)

アルフォンスは、少年の頃から飛行機に憧れていました。
だが、視力が悪く、飛行機乗りにはなれません。ある日夢の中で、あこがれの外国の設計士に会い、飛行機の設計士になる道を示され、決意。
青年になったアルフォンスは、勉強の為にセントラルへ。
で、移動の汽車で風に当たろうと連結部分で本を読んでいて帽子を飛ばしてしまいます。その帽子は、間一髪拾われて、アルフォンスの手に戻ります。
その帽子をつかまえた、金の髪が美しいその人は、挨拶程度の会話ながら、聡明さがうかがえ、アルフォンスの興味を引きました。

その時、大きな地震が襲われます。
汽車は辛うじて脱線こそ免れましたが、停止し、人々は逃げ惑い、混乱を極めます。先ほどの美しい人も、従者が怪我をして困っていました。アルフォンスは、その人を助け、家まで送り届け、名前も訊かず、また名乗ることもせずに別れます。

アルフォンスは、その後、飛行機を作る会社に入社。飛行機作りに打ち込み、その優秀さから、社運をかけた飛行機の設計を若くしてまかされました。でも結果は失敗。
その心の傷を癒す為に、会社を離れ、森の中のホテルへ。そこで、あの美しい人に再会します。
彼の名前はエドワード。
エドワードもまた、アルフォンスの事を忘れていませんでした。二人の距離は急速に縮まり、恋から愛になるのに時間は必要ありませんでした。
一生添い遂げたいとのアルフォンスの申し出に、エドワードが、告白します。

「オレの母親は結核で亡くなったんだ。そして、オレも同じ病だ。でも治すから、それまで待って欲しい。」と。

アルフォンスは、エドワードへの愛する気持ちを得て、やる気を取り戻し、飛行機の設計に復帰。
間を置かず、エドワードは喀血。結核を発病し、これまではあまりに寂しいところにある為避けていた山奥の療養所へ、本格的に治療を受けに、入所します。
それも、すべて、アルフォンスと添い遂げたいと願うからです。
ますます仕事に打ち込むアルフォンス。
その頃、時代は戦争へ。
思想犯の疑いを持たれたアルフォンスは、アパートを引き払い、上司のマスタングの屋敷の離れに身を寄せます。

それからしばらくして、診療所にいるはずのエドワードから連絡があり、アルフォンスは駅に迎えに行きました。
二人は再会。きつく抱きしめ合います。
エドワードは、もう自分は治らないと、死を悟ったから、最後は彼と過ごしたいと、診療所を抜け出てきたのでした。もちろん、それはアルフォンスも気づいていました。

二人に残された時間は、長くないものでした。

マスタングの計らいで、二人だけの細やかな結婚式をすることに。唯一の立会い人はマスタングとホークアイ。
エドワードはすでに長く立つこともできず、ふらふらと覚束ないながらも結婚式をします。

そして、その夜、

「今日は疲れただろ。おやすみ。」
「アルフォンス、きてくれ…」

夫婦となった、始めての夜。
明らかに衰弱してるエドワードから誘われても、抱けば、それがどれほど彼の負担になるか、わかりきっています。

「ダメだよ」
「きて・・・」

二人は、心のみならず身体も結ばれるのです。

それからエドワードは、日に日に弱り、ほぼ寝たきりとなります。設計の仕事で遅くに帰るアルフォンスを待つだけの生活。
アルフォンスも、忙しいながらも、エドワードと共にありたいと願い、仕事を持ち帰りながらも、二人の時間を持つよう努力します。
だが、弱り、死へと向かうエドワードの様子に皆危ぶみ、診療所に返すべきだという周りは忠告します。
だが、これは二人の選んだことと、アルフォンスは耳を貸しません。
そんな話に耳を傾ける時間も惜しいのです。

やっと、理想の飛行機が完成。テスト飛行の前日、明日は泊まり込みになると伝えに、久々に明るいうちにアルフォンスが帰宅しました。

あれから明らかに弱って衰えたエドワードの傍で、飛行機の完成を告げて、甘えるように寄り添って眠ります。
エドワードはその愛しい身体を抱きしめるのです。
そして、テスト飛行の日。
アルフォンスが外出してから、エドワードは、散歩に出かけるよう装い、部屋を片づけて、療養所へ帰ります。
ホークアイは気づきます。
しかし、エドワードを止めません。

愛している相手に、綺麗な姿だけ見せておきたかったんだと、理解したからです。

飛行機は完成します。

診療所に帰ったその後のエドワードとアルフォンスのやりとりは描かれていません。

ただ、外国の設計士が、夢の中で、あの人はずっと、ここ(いつもの夢の世界)で君を待っていたよと伝えます。

そこで、美しいエドワードが、元気だった姿で現れて、アルフォンスに微笑むのです。

「お前は、生きろ」と。

エドワードの姿は、風に溶けるように消えます。
アルフォンスは、涙を流すのでした。

・・・・・

淡々としたお話でした。
ジブリの優しい絵柄で、淡々と。
等身大のひとりの男の物語。
男の都合のよい話にも見えます。
どうにもならない時代のやるせなさを感じもします。
もう一回みたい。

それにしても、まさか、ジブリで初夜な話があるとは。そして、なんで、あんなに、ちゅーちゅーしてたのか。

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