バーベキューで焼かれる気分はこんなものなのかと思うほど、熱いモノに串刺しにされて体内を掻き回されているオレは、シーツを握ってアルフォンスからの齎される衝撃に耐えていた。
「あっ、ああっ…」
声を出すのも目の前が揺れ、ああオレ本格的にヤバいと思った。
「あ、はっ、い、イク、もうっ」
「ダメだよ。まだ、もうちょっと、ガマンできるでしょ?」
体の奥でズシンとした圧迫感と、背筋までビンビンくる快感で、痛み始めた喉を酷使した声が出た。
「ああっ、もうっ!」
オレの懇願なんて、まったく聞いちゃくれないどころか、楽しんでやがるアルフォンスに恨みの視線くらいくれてやろうと思うが、睨んでも睨んでもいやらしい目でオレを見ているヤツに無駄な労力を諦めた。
「ヤダって言いながら、ここは僕のに絡みついてくるよ」
「はうっ!」
あちこちで限界を訴えてるのに、アルフォンスは満面の笑みでオレ自身をにちゃにちゃと弄くり回してくる。
「いやらしいね、兄さんは」
どっちがだよ、おまえだろ!
「こんなに、僕の手をヌルヌルにして」
おまえが触ってるからだろ!
「可愛い…」
離せバカ!そこグリグリすんなよ!
脳内は割と罵詈雑言なのに、腰を振りつつ、我ながら甘ったるいとしか言えない声しか出ないのは屈辱だ。
「愛してるよ、兄さん」
「ああん、んっ、あんっ」
「一緒にイこうね」
「あっ、あ、ああぁーっ!」
最奥に熱い飛沫を感じ、オレもアルフォンスの手に放出してしまった。
完全に支配されてることへの羞恥心すら、思いっきり達する魅力には敵わない。
体力をこそぎ取られ、頭も何も考えられなくなって、アルフォンスの体の温かさは自動的に夢の中へと誘ってくる。
だから、その言葉もオレはうわの空で聞いていた。
ああもう眠い。
「お誕生日おめでとう、兄さん」
馬鹿アルフォンスめ。起きたらもう一度言ってくれ。


終わり。



つぐむ様@プラチナ、お誕生日おめでとうございます!
たま@あやはから愛を込めて!



あやはのたまさまから、もぎとりました!もぎもぎ!
ありがとうございます。
はー幸せ(*´艸`*)ほくほく
アルエドです。ちょっと強引なアルに、脳内で文句言いながらも、許しちゃう兄さん。
素敵です。大好きです!たまさま!

お持ち帰りはご遠慮ください。
管理人の宝物なのです。

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