小説

□王子様とお姫様
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「おっ邪魔しまーす!瓜ちゃんいますか?」

「また来たのか。アホ女」

「煩いですね。瓜ちゃんはあんなアウトローになっちゃダメですよ」

俺は獄寺隼人。
今話している彼女は三浦ハル。片想い中の奴だ。
ハルのことが好きだと自覚したのは中2だからもう、10年近い。

告白は何度もしようと思ったさ。
でもコイツは一般人で俺は非一般人。

巻き込む訳にはいかない。

でも会うとかなり嬉しい。

「瓜ちゃんくすぐったいですよ」

俺の気持ちも知らず瓜とじゃれあってる。

嫉妬かよ。そんな立場じゃねーのに。


君の王子様になる勇気


(言えない俺が嫌いだ)

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