小説
□王子様とお姫様
1ページ/3ページ
「おっ邪魔しまーす!瓜ちゃんいますか?」
「また来たのか。アホ女」
「煩いですね。瓜ちゃんはあんなアウトローになっちゃダメですよ」
俺は獄寺隼人。
今話している彼女は三浦ハル。片想い中の奴だ。
ハルのことが好きだと自覚したのは中2だからもう、10年近い。
告白は何度もしようと思ったさ。
でもコイツは一般人で俺は非一般人。
巻き込む訳にはいかない。
でも会うとかなり嬉しい。
「瓜ちゃんくすぐったいですよ」
俺の気持ちも知らず瓜とじゃれあってる。
嫉妬かよ。そんな立場じゃねーのに。
君の王子様になる勇気
(言えない俺が嫌いだ)
.