小説
□愛玩
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今までここ、並盛中応接室にはなかった甘い香り。
艶々した褐色の栗。
「今日は冬季限定マロングラッセモンブランです」
「また甘いものを…持ってくるなっていったよね?君は日本語が分からないのかい」
「酷いです!ヒバリさんのデビル!」
「……相談に乗らないよ」
「うそです、うそです!ヒバリさんはスゴいです!偉いですぅ〜!」
史上最強の風紀委員長と緑中の天然ガール。
奇妙で不思議な組み合わせ。
ふたりがこうしてお茶会(モドキ)をしているのは訳がある。
三浦ハルが獄寺隼人が好きになったことからだ。
元々、ハルは沢田綱吉が好きだったが、玉砕。
そんなブロークンハートなハルを慰めたのは獄寺隼人だ。
この事でハルは新たな恋生まれたが、失恋に酔っている彼女は気付くはずもない。
そう、気付かせたのは
雲雀恭弥なのである。
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