頂き物
□神様との約束事
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「…やっぱり凄いですよね、神様って。」
隣に座るコイツは、少し頬笑みながらそう呟いた。
「てっきりハルは、ツナさんと赤い糸で結ばれていると思ってたんです。でも違いました。本当に結ばれていたのは獄寺さんだったんですね。」
確かにコイツは毎日ツナさんツナさんと、十代目を追い掛けてた。
正直目障りで、欝陶しいアホ女だと思っていたが、そんなやつと最終的にくっついちゃいましたーなんて、今では笑える話だ。
「だって昔のハル達では考えられないですよね?顔を合わせると何時も喧嘩ばっかりしていましたし。」
「…確かにそうだな。」
「そんな喧嘩相手とハルをくっつけちゃうなんて、神様の考える事って凄いですよね、本当。」
おい、
その神様とやらに一言言っておく。
このアホを俺の相手にしたと言う事は、何があってもコイツを護れって事だろ?
勿論十代目をお護りする事は当然だが、ついでにこのアホも護っとけって事だろ?
上等じゃねーか。
アホでマヌケで何考えてるのか分かんねーけど、コイツを好きである事には変わりはない。
死ぬまで護ってやるよ。
「ハル、」
「はひっ?」
「…好きだ。」
神様との約束事
(ハルも好きですよ、獄寺さんの事。)
(…知ってる。)