捧げ物
□ぬくもりのやさしさ
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爆発音が遠くで聞こえる。
その音で何人、何十人の命が消えたのだろう。
直接は血は浴びていないが赤く濡れている。
「これで終わりか」
「お疲れさん」
俺は最近、戦闘から離れていた。
だからなのであろう。臭いが鼻につく。
「ハル元気?」
「安定期に入ったから落ち着いている」
「獄寺に子供とはね〜」
死人が近くにあるのに平和ボケした話をしている俺らってなんだろう。
「女の子?男の子?」
「産まれてからのお楽しみだそうだ」
「ハハッ。ハルらしいや」
山本が十代目への報告を代わってくれたのでそのまま帰路についた。
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