小説

□calling you
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「だーかーらー違うってばハル!!」

10代目はアホ女に弁解していた
「何が違うんですか!? ハルというものが有りながら獄寺さんと出かけるだなんて!!」

しかもアホ女は意味不明なことに対して怒っているからタチが悪い

「昨日も言っただろう? 今日は獄寺くんと買い物に行くんだって」

「じゃあハルも一緒に行きます!」
「なんでそういうことになるんだよ!?」

そろそろ終わりにしないと買い物に行けなくなるかもしれない

「10代目ぇ・・・俺はこいつが居ても全然関係ないっスよ」

とはいっても10代目はなかなか承諾してくださらない

「そうです、獄寺さんの言う通りですよ! ダメですかぁ・・・ツナさん・・・」

と、アホ女は上目遣い
ちょっとムカつく

実のところかなり癪だが俺はアホ女に好意をもっている
しかもLOVEの方の

だから、あまり10代目に近づいてほしくはない
とゆーか10代目の腕を離せっっ!!

「仕方ない・・・じゃあ3人で行こう」
「はいツナさん

くそっ
語尾にハートつけてんじゃねえよっ

とかなんとか言ってるその時だった

RRRRRR

アホ女もといハルの携帯のが鳴った

「はい、あ、パパ。うん・・・わかった」
「どうしたの?」
「はい・・・パパが帰ってこいって・・・残念ですが一緒に買い物行けなくなります〜」

ハルは心底悲しそうな顔をした

「仕方ねぇーんじゃねぇの? ほれ帰れアホ女」
「獄寺さん酷すぎますっ。ハルはブロークンハートですよぉ」

と泣き出した
ウソ泣きだろうけど・・・
かっ
可愛いじゃねぇか、おい!

「うう・・・・それじゃあハルは帰ります(泣」
「じゃあまた今度ね」
「コケんじゃねぇぞ」
「失礼ですねぇ・・・獄寺さん」

ハルは俺を睨み付けて帰った

まだあいつには俺の気持ちを言わないでおこうと思う
なんだかんだ言ったってハルは10代目に惚れてるんだ
今更ながら俺がどうこう言っても何も起こるわけではないしな




そう思っていた夜


ハルから電話が来た
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